うさぎのペット保険は本当におトクなのか?

こんにちは!

前回、うさぎさんが入れるペット保険についていろいろと調べ回った結果、今回はうさぎさんのペット保険は本当に加入した方がトクなのか?というテーマについて考えていきます。

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最初に断っておきますが、私はファイナンシャルプランナーでもなければ経済学者でもない、ごく普通のデザイナーです。

そんな私が素人なりに頭をフル回転させて、ペット保険に加入した場合と、加入しなかった場合の生涯支払う金額を計算し、比較してみました。

それでは早速見ていきましょう。

ペット保険に加入した場合の生涯保険料は?

まずはペット保険に加入した場合にかかる生涯の保険料について。

候補として、保険料変動型・補償割合70%どうぶつ健保ふぁみりぃ保険料固定型・補償割合100%プリズムコールグリーンプランを参考にしてみました。

どうぶつ健保ふぁみりぃプランの場合

1歳… 3,340円/月 × 12 = 40,080円/年
2歳… 3,660円/月 × 12 = 43,920円/年
3歳… 4,050円/月 × 12 = 48,600円/年
4歳… 4,150円/月 × 12 = 49,800円/年
5歳… 4,580円/月 × 12 = 54,960円/年
6歳… 5,040円/月 × 12 = 60,480円/年
7歳… 5,530円/月 × 12 = 66,360円/年
8歳… 6,070円/月 × 12 = 72,840円/年
9歳… 6,650円/月 × 12 = 79,800円/年
10歳… 6,990円/月 × 12 = 83,880円/年

600,720円

どうぶつ健保ふぁみりぃプランの場合、健康割引制度があるので実際には上記の額からもう少し増減があると思います。

プリズムコールグリンプランの場合

4,230円/月 × 12ヶ月 × 10年 = 507,600円

生涯かかる保険料は、だいたい50万円〜60万円が相場となりそうです。

うさぎさんの年間平均医療費は?

次に、ペット保険に加入せず全て自費で医療費を支払う場合について。

そもそもうさぎさんの年間にかかる医療費はどのくらいなのでしょうか?

アニコム損害保険が行った2019年度の年間調査表によると、年間でかかる医療費は16,968円というデータがありました。

(参照:ペットにかける年間支出調査 2019

平均年齢が2,3歳と比較的若く、回答数も210人と少なめなので、そこまで信憑性の高いデータではないかもしれませんが、月々に換算すると1,414円/月とそこまで高額な支出ではないことがわかります。

寿命を10歳とした場合、単純計算すると

16,968円/年 × 10年 = 169,680円

となります。

もちろんこれはかなり甘く見積もった金額。

高齢になるにつれて通院・入院も多くなるはずなので、さらに2倍ほどになると見て

169,680円 × 2 = 339,360円

さらに10年も生きていれば大きな怪我や病気もするでしょう。

うさぎさんの手術費用はだいたい数万円〜20万円ほどと言われているので、仮に10万円の手術を生涯にわたって2回するとした場合、

100,000円 × 2回 = 200,000円

これらを合わせて、うさぎさんに生涯かかる医療費は

339,360円 + 200,000円 = 539,360円

となり、月々換算で約4,494円/月となります。

比較した結果

比較した結果、ペット保険に加入する場合でも加入しない場合でも、支払う額はほぼ同じくらいになるといった結果になりました。

それならばと思い、私はペット保険には加入せずに保険料と同じくらいの額を毎月自分で積み立てる方法が一番トクだと思い、ペット保険には加入しないという選択をとりました。

たくみ
え?同じ額くらいだったら、将来何があるかわからないしペット保険に加入しておく方がいいんじゃないの?

という声もあるかと思いますが、それを言ってしまえば逆に大きな怪我や病気も何事もなくなく、健やかな一生を送れる可能性もあるわけです。

むしろその将来の方が理想であり、うさぎさんにとっても飼い主さんにとっても幸せな未来のはずです。

ということで、私はうさぎさんが病気になった時のことを考えるのではなく、どうしたら病気にならずに済む生活を送ってもらえるかということを考えることにしました。

そのために、結局使うことがなく無駄になってしまう可能性がある保険料より、その分をうさぎさんの日々の健康のために使う、もしくは着実と積み立てておく方が、私は有意義なお金の使い方だと思います。

ペット保険の落とし穴?

そしてここで、私がペット保険を見送ったもうひとつの理由があります。

うさぎさんにずっと健康な生活を送ってもらうために、定期検診を行い病気の早期発見・予防を行うことが必要不可欠です。

定期検診はだいたい5,000円もあれば行ってくれる病院がほとんどだと思います。

たくみ
え?5,000円ならペット保険の補償で十分まかなえるのでは?

と思った方も多いと思いますが、これが実はけっこう落とし穴で、健康診断やワクチン摂取などのいわゆる「病気の治療」ではなく「病気の予防」にあたる医療費については、補償の対象外であることがほとんどなのです。

病気にならないために定期検診を受けているのに、健康でいるおかげで毎月3,000円〜4,000円のお金が無駄に消えていくと考えたら、これはけっこう矛盾している話ではないでしょうか?

まとめ

ペット保険だって慈善事業ではありません。

平たくいってしまえば安心を買うことができるサービスであり、その対価として保険料を支払うといった、ごく一般的な商売の形として成り立っています。

であれば、その対価として支払う部分をうさぎさんの日々の生活や、老後のための医療費として、きちんと自分で管理して積み立てられるのであれば、私はペット保険には入らなくてもいいと思っています。

もちろん、ペット保険が悪いと言っているわけではありません。

前述した通り、保険は安心を買うサービスです。

病気・怪我が心配でどうしても不安でしかたない毎日を送るよりは、ペット保険に加入することで少しでも不安を取り除き、うさぎさんと楽しくストレスフリーな生活を送る方がお互いにとってもハッピーです。

要はどこに重点をおくかという話。

私の場合は、ペット保険について調べ尽くした結果、限られたお金の中でうさぎさんのためにできうる限りのことをしてあげたいと思い、少しでも使えるお金を増やすためにペット保険には加入しないという方法を選択しました。

ペット保険については本当に死ぬほど悩んだので、同じように悩んでいる方がいれば、この記事が少しでも参考になればいいなと思っています。

それでは今日はこの辺で、バイバイ!